2002年03月06日
文具化する身体
10日ほど前になるが、コンクリの柱の角に頭をぶつけ後頭部を切ってしまった。
夜遅かったため救急車で病院に行った。初体験、ウホッ。
それで、傷口周辺をジョリジョリ剃られたあげく、ホッチキスでとめられた。
わたしゃ書類か？
数日後再び検査に行った時はスプレー糊のようなもので傷口を固められた。
なんだよ、病院はいつから工作室になったんだ？
そもそもこんなことになったのは、みんなあの焼鳥屋「エスラール」のせいだ。
エスラールは焼鳥屋の名前ではないが、看板になぜかそう書いてあるので、そう呼ぶことにする。
その日友人が出張帰りに泊めてくれというので、駅で待ち合わせし、どこか入る店を探していたのだが、なにぶん遅い時間のためあまり選択肢もなく、家の近くのいかにも常連客しか行かなさそうな焼鳥屋に入った。
ここが最悪。
店主はどうやらかなり酔っぱらっているらしく、ハイテンションでオヤジギャクをとばしまくるが、全然働かない。
お湯割りとおとおしだけは何とか出てきたが、お湯割りと一緒に頼んだナマコ酢とモツ煮込みはいつになったら出てくるのか。
「ナマコなんて、若いのに通だねぇ」なんて言っておきながら、取りだす気配すらない。
「わしゃ10時まで飯食わずに働いて、腹へっとるんじゃ、とっとと出しやがれ」と腹では思いつつ、オヤジのギャグと隣に座ってるべろんべろんに酔っぱらったおばはんの話に愛想笑い。
んでまたこのおばはん、彼氏が帰ったとかで少々荒れ模様。「不倫したっていいじゃな〜い」とか言ってからんでくる。
よるなっ、うっとおしい。おばはんが不倫するのは知ったこっちゃないが、ほんまに彼氏おんのか？こんな汚いおばはん相手にする奴の顔が見たいわ。いや、見とうない。おばはんの妄想ちゃうんか？「わたし、お勘定払ったぁ〜？」、何回聞いとんのじゃ、ボケ！
エスラールに話は戻すが、だいたいこの店おかしいで。焼鳥屋のくせに焼いてないもん、なんにも。帰った客の皿見ても焼き物らしきものはなにひとつない。まあええわ、焼かんでもいいからなんか食い物出せ。
そんな思いを胸に、友人と苦笑いしつつ小一時間ほど待ってみたが、これはかしを変えた方がよさそうだということになり、腹のたしにコップに沈んだ梅干しをしゃぶり、お湯割り１配ずつで1900円という割に合わない勘定を支払って逃げた。
その直後である、頭を切ったのは。次の店を物色中、まだ開いていそうなお店の中を入り口から覗こうとちょっと後に下がったところ、足もとの段差に気づかず、よろけて一人バックドロップ。
幸い生まれながらの石頭と、これまた生まれながらの剛毛ゆえ軽傷で済んだが、へたしたら死んでるぞ。
死んでたら化けて出てやる、クソオヤジ！
なんもかんもおまえのせいじゃ、エスラール。
投稿者 comy : 2002年03月06日 22:11
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